Hello! 虎ベルです。
僕のビジネス仲間に夕食の招待を受け、幸運なことに、The Travellers Clubで食事をする機会に恵まれた。前回に続き、紹介します。
上の階にあがり、クラブメンバー用のダイニングルームに移動、窓際の席に案内されたのだが、非常に大きな窓から若干の風が入り、寒さを感じる程だ。その様子をみていた友人のA氏が、ウェイターを呼んでこの大きな窓を閉めてくれた。流石、イギリス紳士は気遣いがちがうと感心したものだ。
A氏の解説によると、真ん中の大きなテーブルは、一人旅の多いビジネス・トラベラーが、食事をしながら他のクラブメンバーと、様々な情報交換をするために設けられているという。今と違って他国の情勢などはこういった形で、人から人へ伝えられたのだろう。男性同士のネットワークが貴重なインフォメーション・ソースだったわけだ。
食事をオーダーしたが、ここのメニューはかなりシンプルだ。EUに参加してからレストランのクオリティーが格段にレベルアップし、英国人の味覚も良くなってきているのは事実なのだが。
クラブミートの前菜は、キューリの薄切りをアクセントに使い、味気ないマヨネーズで和えた一品だった。正直な感想は、不味くはないが、家でも作れるよね。これ。といった感じ。
格調高いThe Travellers Clubでの食事なので、僕の期待値が高すぎたためだろう。
だだ、このダイニングルームは品格があって美しい。A氏によるとGeorgianの建物だそうだ。うまく表現できないので、ホームページから写真をお借りした。

この建物は、Georgian and Regency Architecture (1714-1830)末期の建物だという。イタリアのフローレンスにあるRaphael’s Palazzo Pandolfini を模し1826以降に着工されたらしいが、イギリスの建築物の中で、この後期ジョージアンの建物に、僕は惚れ込んでしまった。
ちなみに、Georgianの中ではさらに、Regency style (from 1811 to 1820) というのもあるらしい。首相官邸の10 downing streetもジョージアンだとA氏に教えてもらった。
面白い。少し、建築物を見て回ることにしようと思う。