世界の海洋で酸素減少
IUCN (=International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)、国際自然保護連合による、研究が発表された。この新研究によると、急激に問題が表層化している気候変動問題や、プラスチック問題、水質の汚染が原因になり、過去に例をみないペースで海洋中の酸素が失われ、海洋生物の多くの種が、絶滅に危機にさらされている。というのだ!
同保護連合の研究によると、世界の海洋に見られる、いわゆる低酸素スポットの数は、1960年には45カ所だったものが、なんと、現在では、700カ所以上にのぼるという事だ。
人間はなんと罪深いことか
海水は温度が上がるほど、含むことができる酸素量が減少する。この科学構造は知っている。
科学者による長年の警告を受けて、地球温暖化による海水温度が上昇していることも知っていた。それなのに、企業の収益性やら、無責任な国々の海洋汚染物垂れ流しや、CO2レベル削減を無視した電力政策や会社経営を続けてきたのだから。
自分らが呼吸できる大気中の酸素があって、自分さえ呼吸できれば、海洋生物が呼吸できなくてもいいというのだろうか! 家庭でエコ・フレンドリーな洗剤を使い、マイバックを使い、国内での移動は、飛行機よりは電車の生活を続けてきたが、個人でできることには限界がある。
人だけの地球・宇宙ではないのだ
仏教には、草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)という言葉がある。
人だけではないのだ。動物、海洋動物、植物、鉱物さえ、自然界全てが、宇宙の声。 草木国土悉皆成仏。人は動物や植物を、どれほど、己の我欲のために犠牲にすれば、気づくのだろうか?
CO2削減は進んではいないのだ
温室効果で、海水温度がこれ程までに上昇している昨今、 海の中の酸素量がどんどんと低くなり、海洋生物の生存が危ぶまれているというのに、国や企業はなんと、無責任なことか。人というのは、なんと、罪深いことか。
サンゴ礁が死に、白化した哀れな姿が報道されて久しい。
サンゴは二酸化炭素の量が増えると白化するからだ。真っ青な海に輝く、色とりどりのサンゴ礁。その間を心地よく、楽しそう泳ぎ回る色とりどりの魚達。僕が見たモルディブの島々の、天国のような美しさは、今、どうなっているのだろう。
フロリダでで出会ったあの愛らしいイルカたちはどうなるのだろうか。
愚かなり。愚かなり。なんと、罪深いことか。
10年後の地球は、はもう別の姿になっているのだろうか。