Hello! 虎ベルがロンドンに到着しました。
旅の初めは、イギリスのロンドン市内を選びました。ロンドンに3泊し、ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)を満喫します。
好きなのはオランダの絵画。特に、ルーベンス(Peter Paul Rubens 1577-1640) やレンブラント(Rembrandt 1606-1682)。初日にフォーカスしたのは、Samson and Delilah。ルーベンスが描いたこの絵は、保存状況抜群の色合いです。
友人の豪邸にある大きな暖炉の上に飾るために描かれた 185cmx205cmの大きな油絵。北欧の邸宅は自然光を取り入れるために、大きな窓があるのですが、この絵がかけられた邸宅も、左側から自然光が注ぐ環境だった様で、Delilahの透明な肌や真っ赤なドレスのドレープ、繊細な足に注ぐ光が、窓から取り入れる自然光や、恐らく、絵の下から注がれる暖炉の炎の暖かな光と相まって、息をのむ様な輝きを見せていたはずです。
その感じを掴みたくって、思わず、床に座って下から覗き込んでいると、60代のイギリス紳士が僕に声をかけてきました。
彼もこの絵の大ファンなのだとか。ルーベンスが自習で絵画を学んだ事や、イタリアで8年間過ごし、その間、カラバッジョやミケランジェロの絵の前で素描しながら、目と感性で、絵画のコンポジションや人体の描き方を学んだという話をしてくれました。
ナショナル・ギャラリーで出会ったイギリス紳士 。今は香港に住み、里帰り中だとか。オランダ絵画という共通の話題に花が咲き、ギャラリーのカフェで紅茶を飲みながら、『今回の旅では、自然の中を走る馬の姿を描きたい』という僕の希望にあう魅力的な場所を教えてもらいました。
ロンドン市内の後は、ロンドンから南への旅。New Forestという、人と馬が共存するという場所を目指します。
こんな絵画好きの仲間との出会いが旅の醍醐味。初日から縁起がいいぞ!